会社破産の準備

 会社の倒産の相談を受けた場合には、まず、負債の状況と売掛金の状況を聞き取ります。
 それぞれ、①社名②住所③電話番号・FAX番号④負債額(債権額)を一覧表に整理して持参していただくと助かります。

 会社名義の資産、具体的には①預貯金②保険③自動車④不動産⑤出資金などに関する資料も必要です。

 従業員の関係では、①従業員名簿②賃金台帳③就業規則などが必要です。

 定款や決算報告書(5期分)もご準備ください。

 このように、会社の破産の準備においては、書類の収集が大きな部分を占めます。
 
 このような書類の収集により、破産原因(債務超過か支払停止)を明らかにしたうえで、破産管財人がスムーズに管財業務に着手できるよう準備することが重要なのです。

 ところで、会社の債権者には、金融機関ももちろん含まれますが、各業界の取引業者が多く、必ずしも弁護士の指示に素直に従うとは限りません。
 このような各業界の取引業者は、会社に押し掛けて物を持ち出したり、代表者の家に押し掛けたりすることがときどきあります。

 そんな事態にならないよう、会社の破産は、できるだけ密行して準備する必要があります。
 債権者が気づいたときには、すでに管財人が付いていた!というのが理想的なのです。

 
 

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