借金で困っている方を救済できる制度があります。

 借金の悩みがない人というのは、世の中では少数派ではないでしょうか。それぐらい、もっともポピュラーな問題といえます。

 借金やカードショッピングをすること自体が悪いわけではありません。私自身も住宅ローンはありますし、飲食代金をカード払いにすることもあります。

 要するに、支払える見込みのない借金をすることが問題なわけですが、当初は順調に返済できていても、失業、離婚、病気、子の進学等で、予想外の出費がかさみ窮地に追い込まれることもあります。

 人生は、予想外のことが次々起こってくる局面があります。

 もちろん、生活費を切り詰めて約定通りの返済を継続すること、これはとても大切なことです。約束を守ろうとすることは、人間社会では基本中の基本だからです。

 しかし、人生では如何ともし難い状況に陥ってしまうこともあります。なかには、精神的な病気に罹患し、自分が自殺してしまえば問題が解決するとまで思い詰める方もいらっしゃいます。

 我が国は、そのような状況に追い詰められた方々を救済し、人生のやり直しを認める制度を用意しています。それが、破産と民事再生の制度なのです。

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