会社の破綻を放置してはいけません。

 会社は、人間ではなく法人です。つまり、法律により、人間と同じように権利・義務の主体となることが認められた存在です。
 現在の会社法の下では、会社を設立することは極めて簡単になりました。ですから、社長を名乗るなんて簡単にできることです。社長だからといって凄いなんて思うのは、もはやナンセンスです。
 しかし、事業で利益を上げ、これを継続することは並大抵のことではありません。新たに設立された会社の99.98%は、30年後には存在していないのが現実です。
 会社の事業がうまく行かず資金繰りに窮してしまうと、買掛金の支払いができず支払停止状態に陥ります。実際に支払停止状態になってしまえば、取引先が緊急事態に気付いて、取り付け騒ぎが起きてもおかしくありません。
 こんな会社の倒産をめぐる大混乱を回避し、会社の最後の後始末をするのが会社の倒産制度なのです。